"Back to Life (However Do You Want Me)"をサンプリングするアーティスト達
「"Back to Life"は、すべてが魔法のようだった。私達はどんなトレンドも追わず、どんなカテゴリーにも合わせようともせず、ただ自分達のやりたいことをやった。Soul Ⅱ Soulのデビュー・アルバム『Club Classics Vol. One』に"Back to Life"のア・カペラを収録したんだけど、この曲を再編集して"Keep on Movin'"の後に急いでシングルにした。当時、"Keep on Movin'"は全英シングル・チャートで5位に入っていたから、すぐに"Back to Life"をシングルとしてリリースしたんだ。そして、この曲は全英シングル・チャート1位になったんだ」
「The Guardian」のインタビューにこのように答えたのは、'80年代後半に英ロンドンのクラブ・シーンで絶大な人気を集めたR&B/ソウル・ユニットSoul Ⅱ Soulの創始者として知られる、DJ/プロデューサーのJazzie B。
Soul Ⅱ Soulと言えば、レゲエのリズムやベースライン、ファンクのギターやシンセサイザー、ソウルのコーラスやメロディ、そしてヒップホップのラップなどを組み合わせ、現代的なエレクトロニック・ミュージックとして再構築し、UK R&Bシーンに革命を起こしたと言っても過言ではない伝説的ユニット。
ダンス・フロアでのグルーヴ感とリラックス感を併せ持ったこの独特のサウンドは「グラウンド・ビート」とも呼ばれ、このジャンルを代表する楽曲がSoul Ⅱ Soulの"Keep on Movin'"、そして"Back to Life (However Do You Want Me)"。
Soul Ⅱ Soul
Back to Life (However Do You Want Me)
iTunes: https://apple.co/41EjKfE
英国で"Back to Life (However Do You Want Me)"が生まれた'89年、米国ではヒップホップとR&Bを融合させたTeddy Riley発案の「ニュー・ジャック・スウィング」が大ブームとなっており、当時のR&Bチャートはニュー・ジャック・スウィング一色だったと言っても過言ではなかった時代。
しかし、"Back to Life (However Do You Want Me)"の人気は英国内のみにとどまることはなく、米ビルボード・チャートで上位に食い込むどころか、結果的にグラミーを受賞するほどの世界的大ヒットを記録(Teddy Rileyが率いたニュー・ジャック・スウィング・ユニットのGuyはグラミー受賞歴無し)。
全米シングル・チャート
最高4位
全米ブラック・シングル・チャート
1位
全米ダンス・クラブ・ソングス・チャート
1位
'90年ビルボード年間シングル・チャート
42位
第32回グラミー賞
「Best R&B Performance By A Duo Or Group With Vocal」受賞
「私達は米国から度々影響を受けているが、この曲は英国音楽に脚光を浴びせる瞬間になった」とJazzie Bが語っているように、世界中のR&Bファンを熱狂させたUK R&Bの歴史的名曲"Back to Life (However Do You Want Me)"。
この記事では、Soul Ⅱ Soul不動の代表曲"Back to Life (However Do You Want Me)"をサンプリングした、注目の楽曲をセレクトしました。
余談ですが、ラッパーNasとDMXが主演を務めた映画「Belly」のオープニングでも、"Back to Life (However Do You Want Me)"が使用されていました。
Little Mix
Bounce Back
iTunes: https://apple.co/3A5GAkC
LeToya Luckett
Back 2 Life
iTunes: https://apple.co/3MS3sfi
Rayven Justice, Church Boy Scotty
Reality
iTunes: https://apple.co/3mFpAPj
Nuttin Nyce
Down 4 Whateva
iTunes: https://apple.co/3oooubj
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