数々の苦難を経験してきたQueen Naija
人気オーディション番組「American Idol」の落選、ホームレス、そして離婚。
様々な苦難を経験してきたQueen Naijaは、アーティストとして成功することを夢見るどこにでもいるごく普通の女性だったことから、YouTuberとしての大成功, そしてアーティストとしてメジャー・デビューを果たした後も、「人々は、セレブ達を別の場所の住人のように見ていると思う。でも、私はファンと同じことを経験する。人々はセレブを完璧な存在だと思っている」と、あくまで自分は普通の人間だという認識でいるQueen Naija。
そんなQueen Naijaの世界観に共感するファンは多く、2017年に自主リリースしたデビュー・シングル"Medicine"がいきなりの全米シングル・チャート最高45位を記録する大ヒット。
Medicine
Queen Naija
iTunes: https://apple.co/3cNDHcQ
しかし、当のQueen Naija本人はこの結果にもいたって冷静で、「周りから『この曲は凄くいい!』って言われたけど、私は自然体で自分のことをやっているし、何か特別なことをしたとは思わなかった。みんなの反応を知るまではね」と「Genius」のインタビューに答えています。
結果的に"Medicine"のヒットがきっかけとなり、今や押しも押されぬ「R&B界のクイーン」になったQueen Naijaですが、ごく普通の女性だったQueen Naijaがいかにして今の成功を掴んだのか?
その答えは、「私は自分が何者か知っている」というQueen Naijaの発言に隠されているかもしれません。
「私は自分のやっていることに自信がある」
Queen Naijaの本名はQueen Naija Bulls。
ファースト・ネームの「Queen」は芸名ではなく彼女の本名で、同名だった祖母の名前にインスパイアされてQueen Naijaの母が名付けたそうです。
数々の困難を乗り越えて成功を掴んだ様は、彼女の本名をなぞった「R&B界のクイーン」の名に相応しいサクセス・ストーリーのようにも思えますが、「クイーン(女王)」という名前自体にどこかエリート的な華々しいイメージを感じさせ、Queen Naijaが歩んできた叩き上げのキャリアとは少しイメージが異なる気も。
しかし、Queen Naijaが「Genius」のインタビューに答えた内容こそ、彼女が「クイーン」たる所以の本質なのかも知れない、そう感じさせました。
「私は自分が何者か知ってる、そしてこれが私の目標だって分かっている。
周りが何を言おうと関係ない。
私は自分のやってることに本当に自信がある」
自分が残した結果に対して、色々な評価を下しているのは周囲が勝手にしていることであり、幼少期から好きだった歌をただ歌い続けているだけ、自分は特別な人間ではないというスタンスを崩さないQueen Naija。
しかし、彼女は生まれながらにして「クイーン」と名付けられた女性。
Queen Naijaが「R&B界のクイーン」を目指していたか否かではなく、彼女にとっては名付けられた「クイーン」という名を背負って生きることこそがありのままの姿で、もし人々か彼女の今の姿を成功と呼ぶならば、彼女がそれを掴んだ要因は、「クイーンになるんじゃなく、自分がクイーンだと知っていた」というだけの、実にシンプルな考え方がもたらした、ある意味彼女にとってはごくごく当たり前の結果だったのかも知れません。
まるで、映画「Matrix」の「速く動こうとするな。速いと知れ」というあの名言のように。
Lie to Me feat. Lil Durk
Queen Naija
iTunes: https://apple.co/3r8vEzq
Comments