R&B SOURCE編集部
Bell Biv DeVoe▶︎▶︎「あの子は猛毒」と歌ったNJSの歴史的名曲。"Poison"のサンプリング/カバー曲 3選。

全米シングル・チャート最高3位を記録した衝撃のデビュー曲"Poison"
高級なスーツを身に纏い、スマートで正統派なスタイルが大ウケした歴史的スーパーR&BグループNew Edition。
そんなNew EditionのメンバーだったRicky Bell, Michael Bivins, Ronnie DeVoeの3人で結成されたBell Biv DeVoeは、New Editionのスタイルとは正反対のストリート感を色濃く表現したスタイルを特徴とし、無骨ながらも女性心を理解する「センシティブなバッド・ボーイ」というのがグループのコンセプトだったとのこと。
New Editionの成功後の'90年にアルバム『Poison』でデビューし、彼らのデビュー曲として発表されたのが今回の"Poison"。
"Poison"の次にリリースされたセカンド・シングル"Do Me!"と共に、デビューから2曲続けて全米シングル・チャート最高3位を記録し、また'90年のビルボード年間シングル・チャートでも4位にランクインするなど、時代を創った1曲となりました。
Billboard Year-End Hot 100 singles of 1990
1. Hold On - Wilson Phillips
2. It Must Have Been Love - Roxette
3. Nothing Compares 2 U - Sinéad O'Connor
4. Poison - Bell Biv DeVoe
5. Vogue - Madonna
Bell Biv DeVoe
Poison
iTunes: https://apple.co/3zIZsDs
攻撃的なヒップホップ・ビートの上に「あの子は猛毒だ(Poison)。あの大きいお尻と笑顔は決して信用しない」と歌うニュー・ジャック・スウィングで、この曲をプロデュースしたのは全米シングル・チャート最高2位を記録したColor Me Badd"I Wanna Sex You Up"を手がけたDr. Freeze(Elliot Straite)。
Dr. Freezeは、Bell Biv DeVoeと同時期に活動していた米ニューヨーク出身のグループT.C.F. Crewのメンバーとして活動しており、「Red Bull Music Academy」の記事によると、この"Poison"はDr. Freezeが自分のアルバム用に作った楽曲だったとのこと。
「"Poison"は、自分のアルバムでやりたかった曲の1つだった(恐らくT.C.F. Crewとして?)。
この曲を皆が聴いた時、彼らは気が狂った。
当時の元カノへの個人的なラブレターだったので、それほど大きなレコードになるとは思っていなかったよ」
結果的に、このデモ音源を気に入ったBell Biv DeVoeによって歌われた"Poison"は、ニュー・ジャック・スウィングを振り返る際に必ず名前が挙がる歴史的名曲となりました。
今回は、Bell Biv DeVoe衝撃のデビュー・シングル"Poison"のサンプリング/カバー曲をピックアップしてみました。
1. June's Diary
Poison
2. Teyana Taylor
Undercover
3. Busta Rhymes
Outta My Mind feat. Bell Biv DeVoe
iTunes: https://apple.co/39y1Sud
関連記事
・Jam & Lewisが手がけたスムースNew Jack Swingの名曲。Ralph Tresvant"Sensitivity"のカバー/サンプリング曲特集。