R&B SOURCE編集部
Aaliyah▶︎▶︎NYの地下鉄で撮影された『One in a Million』のジャケット。カメラマンは「本物の彼女を保ちたかった」

NYの地下鉄で撮影された『One in a Million』のアートワーク
2001年8月25日に、不運な飛行機事故に巻き込まれて帰らぬ人となってしまったAaliyah。
彼女が亡くなってから20年という節目の年を迎えた2021年に、Aaliyahの過去の作品がデジタルでストリーミングが開始され、再びそのキャリアにスポットが当たった中、'96年にリリースされたセカンド・アルバム『One in a Million』がストリーミング解禁後に人気が再燃し、当時の最高記録(18位)を更新する、これまでで過去最高の全米アルバム・チャート10位まで上昇。
関連記事: ストリーミングが開始されたAaliyah『One in a Million』が、過去最高となるアルバム・チャートTop10入り。
One in a Million
Aaliyah
iTunes: https://apple.co/3BsgY06

全世界で800万枚以上のセールスを記録し、R&B史に残る歴史的名盤となった『One in a Million』ですが、アルバムの内容とあわせて印象に残ったのが、Aaliyahがシックに佇むアルバムのジャケット。
このアートワークは、Aaliyahの出身地でもある米ニューヨークの地下鉄のプラットホームにて撮影されました。

「本物の彼女を保ちたかった」
『One in a Milion』のアートワークを撮影したのは、ハイチ出身のハイチ系アメリカ人Marc Baptisteで、これまでにPrince, Erykah Badu, Janelle Monaeらの撮影を担当してきたカメラマン。
当時、Marc Baptisteは10代の少女をターゲットにした雑誌「Seventeen」のカメラマンを担当しており、「Seventeen」の撮影でAaliyahと知り合い、『One in a Million』のアートワークもMarc Baptisteが担当することに。

『One in a Million』のジャケットを撮影した当時の様子を、Marc Baptisteは「Vibe」の記事に次のように語っています。
「本物の彼女を保ちたかった。
彼女がデトロイトで育ち、ブルックリンで生まれたという事実から、聴衆にもっと親しみを感じてもらえるように、シックでありながらストリートっぽい雰囲気を与えたかった。
彼女の為にベントレーを持ってくるようなことはしたくなかったんだ。
私はストリート・シックを保ち、彼女の美しさをプレイしたかった。
アートワークはキャナル・ストリートの地下鉄駅で撮影して、地下鉄での撮影は私達の最後の組み立ての1つだった。
当時、人々は午後9時以降はキャナル・ストリートやハワード・ストリートに行かず、キャナル・ストリートは午後9時頃はとても静かだった。
アルバムのショットは、午後10時30分か午後11時のように、本当に遅い時間に行ったんだ」
