R&B SOURCE編集部
- 2021年9月26日

Kiana Lede▶︎▶︎差別された過去を、圧倒的な歌唱力で切り抜けたR&B新時代の歌姫。

Kiana Ledeのボーカル力はとにかく圧巻

「あなたの元カノになりたくない。元カノになるくらいなら、友達同士でいたい」

米ビルボード「Hot R&B Songs」で最高9位を記録した、過去の恋愛が忘れられない女心を歌う"EX"のヒットで知られるKiana Lede。

EX

Kiana Lede

彼女が14歳だった頃、子供達がヒット曲を歌うというコンセプトのコンピレーション・アルバム『Kidz Bop』に参加したことをきっかけに注目を集め、15歳以下の子どもを対象としたオーディション「KIDZ Star USA」に出演し、参加者45,000人の中から勝ち抜いて見事優勝。

これを機に［RCA Records］と契約したKiana Ledeは、当時Kiana Brown名義で活動をし、2012年に発表したシングル"Hey China"が彼女のデビュー曲。

このデビュー・シングルは、現在のKiana Ledeの作風とは大きく異なるティーンズ・ポップで、彼女自身がクリエイティブ・コントロールの実権を握りたく、レーベル側に自らの意向を提示するものの却下され、結果的に［RCA Records］在籍時にその才能は開花せずに早々と［RCA Records］から離脱。

［RCA Records］時代の苦悩を、「Insider」の記事に次のように語っています。

「私は間違いなく性差別と人種差別を経験したわ。

私は男性以上に、そして白人女性以上に自分の存在証明しなくてはいけなかった」

Kiana Brown

Hey China

その後、アーティスト名をKiana Ledeへと改名し、2015年にJay Sean"Down feat. Lil Wayne"を手がけたJ-RemyとBobby Bassによるプロダクション・チーム［Orange Factory Music］のサポートを受け、デビューEP『Soulfood Sessions』を発表。

また、デビューEPと同じ「Soulfood Sessions」というプロジェクト名を掲げ、Drake"Hotline Bling"のカバー曲など、YouTube上に公開したカバー音源が話題を集め、新天地［Republic Records］と契約したKiana Lede。

2018年に自身の代表曲"EX"を含むデビューEP『Selfless』を発表、2020年には自身の誕生日(4月3日)に、Ari Lennox, Lucky Daye, 6LACKらを迎えたデビュー・アルバム『KIKI』をリリースしました。