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  • 執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Jermaine Dupri▶︎▶︎"Nice & Slow"を振り返る。「この曲がトラップ・ミュージックの始まり」


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「"Nice & Slow"がトラップ・ミュージックの始まり」


プロデューサーJermaine Dupriとタッグを組んで'97年に発表されたUsherのセカンド・アルバム『My Way』は、全米アルバム・チャート最高167位を記録したデビュー・アルバム『Usher』から大幅に飛躍し、同チャート最高4位を記録したUsherの出世作。


My Way

Usher

iTunes: https://apple.co/3HOO8uU

このアルバムからは次の3曲がシングル・リリースされ、中でも'90年代R&B史に残るスロウ・ジャムの名曲として知られる"Nice & Slow"は、Usherにとって初の全米シングル・チャート1位を達成した記念すべき1曲。


全米シングル・チャート

・You Make Me Wanna... - 最高2位

Nice & Slow - 1位

・My Way - 最高2位


プロデューサーのJermaine Dupriが、世界をノックアウトさせるバラードが必要だという意気込みで作り上げた渾身のスロウ・ジャムでしたが、「Rated R&B」のインタビューでJermaine Dupriはこの曲を次のように振り返っています。

この曲がトラップ・ミュージックの始まりのように感じる。この曲が今でも耳に残る理由は、歌うようにラップするラッパー達が、"Nice & Slow"で行われたことをしているからだと思う。Uhserの歌い方、ハイハット、スネアの音、アコースティックギター、まるでLil Babyのレコードのような感じがする。Futureがラップする曲のようなものだよ。これら全てのラップには、"Nice & Slow"のサウンドがあると思う。俺はアトランタの出身で、ラップのサウンドが当時俺の中にあったと感じている。誰も聴いたことがないようなR&Bを作りたかったんだ。この曲は俺の最もお気に入りの1曲で、それは未開拓の領域に入り込んだような気がするからさ。今日のR&Bを聴くと、俺達がやったことを思い出すよ」


"Nice & Slow"のソングライトを担当したのが、Jermaine Dupriと共にMariah Carey"Always Be My Baby"を手掛けたManuel Sealで、彼は曲制作における具体的な要素よりも、むしろUsherのポジショニングを重要視していたと語っています。

「私達は、UsherをMichael Jacksonのようなグッド・ガイでもなければ、Bobby Brownのようなバッド・ボーイでもない男性にしたかった。だから、彼を好青年にしなければならなかったけど、それをやりすぎてもいけないと思った」

Nice & Slow

Usher

iTunes: https://apple.co/3HOO8uU


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