R&B SOURCE編集部
Janet Jackson▶︎▶︎コーヒー浣腸を使い、うつ病と闘っていたジャネット。

30代前半にうつ病を患っていたJanet Jackson
デビューからの2作はまずまずの結果止まりだったものの、3枚目のアルバム『Control』でJam & Lewisと初めてタッグを組んで全米アルバム・チャートを制して以降、トップ・アーティストの座を守り続けるJanet Jackson。
デビュー時の[A&M Records]から[Virgin Records]に移籍し、新天地[Virgin Records]に移籍後初めてリリースされた'93年作『janet.』が全世界で約1,400万枚という歴史的なヒットを記録した背景もあり、『janet.』の次のアルバム『The Velvet Rope』の為に[Virgin Records]が用意した契約金は、当時としては記録的な約8,000万ドルという破格の金額で、再びJanet Jacksonは[Virgin Records]と契約。
Janet Jacksonを成功に導いたJam & Lewisをメイン・プロデューサーに迎えて制作が進められていた『The Velvet Rope』だったものの、当時Janet Jacksonはうつ病を患っており、うつ病に悩んでいた心情を「Newsweek」の記事に次のように語っています。
「とても悲しく、私は非常に弱っていたわ。
絶望的で無力だと感じたり、私に向かって壁が迫ってきていると感じたこともあった」
The Velvet Rope
Janet Jackson
iTunes: https://apple.co/2ZBFMoB

コーヒー浣腸を使ってうつ病と闘っていたJanet Jackson
『janet.』のレコーディングは3ヶ月で済んだものの、『The Velvet Rope』のレコーディングは倍の半年かかり、その理由は当時Janet Jacksonがうつ病を患っていたからとのこと。
Janet Jacksonは身体の細胞が感情を持っていると信じていた為、コーヒー浣腸を使って体内の悲しい細胞を外に出そうと試みていたようです。
前作の『janet.』で約1,400万枚という歴史的な大ヒットを記録したJanet Jacksonだったゆえに、うつ病の原因は音楽業界からのストレスや周囲からのプレッシャーかと思いきや、小学生の時の体験がその直接的な原因だったと語っています。
「私に対して酷い扱いをする先生が2人いたわ。
その内の1人の先生が、クラスのみんなの前で私に恥をかかせたの。
それから私は立ち直ることはできなかった」

Janet Jacksonがうつ病の最中に作られた『The Velvet Rope』でしたが、アルバムの内容は人間関係の複雑さやトラウマについて歌った内容が主だった為、リスナーの評価は賛否両論分かれたものの、Janet Jacksonは「自分が経験した出来事をいつも歌にしてる。『The Velvet Rope』を出したときは誹謗中傷もあったけど、自分が口にする全ての言葉に正直でいたかったわ」と語っています。
元々はスロウ・バラードとして作られる予定だったものの、ハウス調のアップテンポなナンバーとなった"Together Again"が、『The Velvet Rope』からのシングル曲の中で最高位となる、全米シングル・チャート1位を記録しました。
Together Again
Janet Jackson
iTunes: https://apple.co/2ZBFMoB
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