R&B SOURCE編集部
Jam & Lewis▶︎▶︎「最もスタジオで仕事が速かった歌手」は2人。1人はパティ・オースティン、もう1人はあの男性R&Bシンガーでした。
更新日:2021年7月14日

スタジオで最も仕事が速かったシンガーはPatti Austin
Janet Jackson, Mariah Carey, Usher, Boyz Ⅱ Menなど、トップ・アーティスト達のヒット曲を次々と量産したJimmy JamとTerry Lewisによるプロデューサー・デュオJam & Lewis。
そんなJam & Lewisが、「Vulture」のインタビューにて「スタジオで最も仕事が速かったシンガーは誰?」との問いに「それはPatti Austinだと思います」と、ベテランの女性ソウル・シンガーの名前をあげています。

「Patti Austinは最も完成度の高いシンガーでした。
彼女のアルバム『Gettin' Away With Murder』の内、3曲の制作を私達が担当し、この3曲の為に1日1曲のペースで3日間を割り当てました。
彼女がレコーディングにやってきた初日、この時点ではまだ曲も聴いていないのに、最初の曲の全てのボーカルをすぐに録り終え、次の曲を渡してそれも直ぐに終わらせてしまいました。
彼女は私達が歌詞を書くよりもはやく仕事を終え、リード・ボーカルも、バック・ボーカルも、彼女の全てが凄かったです。
"The Heat of Heat"は、全ての作業を2時間で終えたと思いますし、実際はそれ以上に短かったかもしれません。
彼女がQuincy Jonesの秘密兵器であることを学びました」
Patti Austinの仕事の早さに舌を巻いたJam & Lewisでしたが、もう1人あまりの仕事の速さに驚いたシンガーがいたそうです。
それが、あの男性R&Bシンガーでした。
Patti Austin
The Heat of Heat
iTunes: https://apple.co/3yNsoKB
「Bobby Brownは素晴らしかった」
Jam & Lewisがスタジオで最も仕事が速いと感じたシンガーが、Patti Austinの他にもう1人いたそうです。
それが、あのBobby Brownだったとのこと。
Jam & LewisがBobby Brownのソロ曲を手がけたことはありませんでしたが(元々『Bobby Ⅱ』というアルバム名でリリース予定だったBobby Brownのアルバム『Forever』に、Jam & Lewisがプロデューサーとして参加予定だったとか)、Bobby Brownが在籍していたNew Editionの楽曲を度々手がけてきたJam & Lewis。
そんなNew Editionのアルバム『Home Again』のレコーディング時のエピソードを、Jimmy Jamは「Vulture」のインタビューにて次のように答えています。
「Bobby Brownは本当に良かったです。
彼はスタジオに10分だけいて、直ぐにボーカルを録り終えました。
彼をスタジオに連れてくるには2〜3日かかりましたが、スタジオに着いたら彼は周りを釘付けにしました」
New Edition
I'm Still in Love With You
iTunes: https://apple.co/3k5rkgT
実際、Bobby Brownのスタジオ・ワークは驚異的な速さだったそうですが、Jimmy Jamいわく「彼は常にストリップ・クラブに行く意欲があった為に、仕事が速かった」とも付け加えています。
いかにもワイルドな男Bobby Brownらしいエピソードですね。
Jam & Lewisが仕事の速さに舌を巻いたシンガーはPatti AustinとBobby Brownだったとのことですが、もう1人あの人の名前もあげていました。
「Michael Jacksonを外すことは出来ません。彼は1テイクか2テイクのシンガーでした」

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