R&B SOURCE編集部
グラミー賞▶︎▶︎受賞まであと一歩だった...無冠のR&Bアーティスト達。
更新日:2022年7月15日

グラミー受賞歴が無い無冠の実力者達
グラミー賞とは、ザ・レコーディング・アカデミー主催の音楽アワードで、TVにおけるエミー賞、舞台におけるトニー賞、映画におけるアカデミー賞と同等に扱われる、世界で最も権威のある音楽賞(当初の名前はグラモフォン・アワード)。
ジャンルごとに複数の部門が用意されており、各部門ごと5人(もしくは5作品)がノミネートされ、その内1人(1作品)がその年の各賞を受賞する形で、中でも毎年高い注目を集めるのが以下の主要4部門。
・Album of the Year (最優秀アルバム賞)
・Record of the Year (最優秀レコード賞)
・Song of the Year (最優秀楽曲賞)
・Best New Artist (最優秀新人賞)
第1回目が1959年に行われて以降、世界中のアーティスト達にとっての夢舞台となり、グラミーを受賞することは世界のトップ・アーティストとして認められた証。
しかし、セールスが好調だからといっても必ずしも受賞が保障されているわけではなく、またノミネート数が多くても受賞を逃すケースも珍しくなく、毎年ドラマが生まれるグラミーの舞台。
今回は、この夢舞台にエントリーこそされたものの、これまでに一度も受賞出来なかった無冠の実力者達に迫ってみました。
1. Brian McKnight
これまでに合計17回グラミー賞にノミネートされ、第44回グラミー賞では5部門にノミネートされながら、惜しくも受賞を逃してきたBrian McKnight。
彼の代表曲"Back at One"は、2000年に開催された第42回グラミー賞にて「Best R&B Album」「Best Short Form Music Video」の2部門にノミネートされ、この年に「Best R&B Album」を受賞したのはTLCの『Fanmail』でした。
42th Grammy - Best R&B Album
・Fanmail - TLC
・Mary - Mary J. Blige
・My Love is Your Love - Whitney Houston
・R. - R. Kelly
・Back at One - Brian McKnight
2. Aaliyah
もしあの飛行機事故が起きなかったら、後にグラミーを確実に受賞していたであろうAaliyah。
その短いキャリアで5度グラミー賞にノミネートされており、彼女の代表曲"Try Again"は2001年に開催された第43回グラミー賞にて「Best Female R&B Vocal Performance」にノミネートされ、この年に同賞を受賞したのはToni Braxtonの"He Wasn't Man Enough"でした。
43th Grammy - Best Female R&B Vocal Perfomance
・He Wasn't Man Enough - Toni Braxton
・Try Again - Aaliyah
・Bag Lady - Erykah Badu
・As We Lay - Kelly Price
・Gettin' in the Way - Jill Scott
3. Musiq Soulchild
これまでに合計13回グラミー賞にノミネートされ、第52回グラミー賞では3部門にノミネートされながら、惜しくも受賞を逃してきたMusiq Soulchild。
彼の代表曲の1つである"Halfcrazy"は、2003年に開催された第45回グラミー賞「Best Male R&B Vocal Performance」に、また同曲を収録したアルバム『Juslisen』は「Best R&B Album」にノミネート。
この年に「Best R&B Album」を受賞したのはIndia.Arieの『Voyage to India』でした。
45th Grammy - Best R&B Album
・Voyage to India - India.Arie
・Better Days - Joe
・Juslisen - Musiq
・Instant Vintage - Raphael Saadiq
・The Way I Feel - Remy Shand
4. Jennifer Lopez
意外にもグラミー賞のノミネート数が少ないのがJennifer Lopezで、これまでにノミネートされたのは以下の2曲で、いずれもダンス・トラックでのノミネートでした。
・Waiting For Tonight - 第42回グラミー賞「Best Dance Recording」
・Let's Get Loud - 第43回グラミー賞「Best Dance Recording」
5. SWV
女性R&Bグループとして'90年代にデビューしたSWVは、これまでに3度グラミー賞にノミネートされるも、あと一歩のところで未受賞のまま。
1994年に開催された第36回グラミー賞にて、主要4部門の1つである「Best New Artist」にノミネートされたものの、この年に同賞を受賞したのはToni Braxtonでした。
36th Grammy - Best New Artits
・Toni Braxton
・Belly
・Blind Melon
・Digable Planets
・SWV
6. Tamia
1994年に開催された第39回グラミー賞にて、まだソロ・デビュー前ながらQuincy Jonesの作品絡みで3部門にノミネートされたTamiaは、これまでに6度グラミー賞にノミネート。
最後にノミネートされたのが2013年に開催された第55回グラミー賞で、この年に"Beautiful Surprise"が「Best R&B Song」「Best R&B Album」の2部門のノミネート。
7. Tevin Campbell
これまでに合計5回グラミー賞にノミネートされながら、惜しくも受賞を逃してきたTevin Campbell。
彼の代表曲"Can We Talk"は、1994年に開催された第36回グラミー賞「Best R&B Vocal Performance, Male」にノミネートされ、この年の同賞には"Can We Talk"のプロデューサーBabyfaceのシングル"For the Cool in You"もノミネートされていました。
36th Grammy - Best R&B Vocal Performance, Male
・A Song For You - Ray Charles
・Can We Talk - Tevin Campbell
・For the Cool in You - Babyface
・How Deep Is Your Love - Luther Vandross
・Voodoo - Teddy Pendergrass
8. Tyrese
俳優として活躍するTyreseは、これまでに6度グラミー賞にノミネートされるも、あと一歩のところで未受賞のまま。
彼の代表曲"How You Gonna Act Like That"は、2004年に開催された第46回グラミー賞「Best Male R&B Vocal Performance」にノミネートされ、この年に同賞を受賞したのはLuther Vandrossの"Dance with My Father"でした。
36th Grammy - Best Male R&B Vocal Performance
・Dance With My Father - Luther Vandross
・How You Gonna Act Like That - Tyrese
・Shoulda, Woulda, Coulda - Brian McKnight
・Step in the Name of Love - R. Kelly
・Superstar - Ruben Studdard
ちなみに、Tank, Ginuwineと組んだTGTのアルバム『Three Kings』は、第56回グラミー賞「Best R&B Album」にノミネートされています。
9. En Vogue
TLC, SWVらと同じく'90年代にデビューした女性グループEn Vogueは、これまでに7度グラミー賞にノミネート。
1993年に開催された第35回グラミー賞では合計3部門にノミネートされ、彼女達の代表曲の1つ"Free Your Mind"は「Best Rock Performance By A Duo Or Group With Vocal」「Best Music Video - Short Form」の2部門にノミネート。