R&B SOURCE編集部
Glamour▶︎▶︎"No Scrubs"を作ったキャンディが手がけるグラマー。彼女達の動向から探るキャンディの本音。もはやエクスケイプは眼中無し?

XscapeのKandi BurrussがサポートするR&BグループGlamour
Jermaine Dupriのレーベル[So So Def]の第1弾アーティストとしてデビューし、'90年代にリリースされた3枚全てのアルバムがプラチナ・ディスクを獲得した女性R&BグループのXscape。
Xscapeでの成功後、'99年に発表したTLC最大のヒット曲"No Scrubs"を筆頭に、Destiny's Childの"Bills, Bills, Bills"などを手がけ、ソングライターとしての才能を開花させたのが、XscapeのメンバーKandi Burrussでした。
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パフォーマーとしての表、ソングライターとしての裏、その両方で結果を残して大成功したKandi Burrussが、自身のレーベル[Kandi Koated Entertainment]から送り出したKaylan, Moriah, Ladyの3人組R&BグループGlamour。
Kandi Burrussが全面サポートするというだけでもかなりの注目度ですが、そんなGlamourの3人が歌う、流れるように美しいメロディが際立ったスロウ・ジャム"Bae"は、ヒットメイカーのKandi Burrussが手がける楽曲だけに、文句無しに素晴らしい完成度の1曲でした。
Bae
Glamour
iTunes: https://apple.co/3nTqTXt
Kandi Burrussにとって、もはやXscapeは眼中に無し?
Glamourのシングル"Bae"が発表されたのが2017年1月。
そして同年の同月に公開されて話題となったのが、New Editionの物語を追った伝記ドラマ「The New Edition Story」で、それまでほぼ解散状態だったXscapeのメンバー達はこの作品を見て再始動を発表し、翌2018年にはEP『Here For It』をリリース。
Here For It
Xscap3
iTunes: https://apple.co/3w5fMhE

しかし、「今の時代に、昔と同じようなセールスが見込めるとは思わないし、また私達が同じレベルにいるとは思わない」という理由でKandi Burrussはこの作品に参加せず、残りのメンバー達はグループ名をXscapeからXscap3に変更するなど、Xscapeの復活劇は祝福ムード一色とはなりませんでした。
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そして"Bae"を発表した後、GlamourはKandi Burruss主導のもとミックステープ『The Writings on the Gram』をSoundCloudに公開。
この作品はDestiny's Childにオマージュを捧げた作品で、Kandi Burrussがソングライターとして手がけた"Bills, Bills, Bills"を含む全13曲全てがDestiny's Childのカバー曲。
Bills, Bills, Bills
Glamour
Xscapeで成功を掴んだKandi Burrussでしたが、GlamourにはXscapeのカバー曲を歌わせるわけでもなく、ソングライターとして成功したDestiny's Childの楽曲をGlamourに歌わせるという試み。
TLC"No Scrubs"、Destiny's Child"Bills, Bills, Bills"を手がけ、裏方のソングライターとしても高い能力を証明したKandi Burrussだっただけに、Glamourのような若い才能のサポート役にまわった経緯から考えても、この時点で以前のようにグループのメンバーとして表に立つ意思はもうKandi Burrussの中には無かったのかもしれないですし、Glamourのミックステープ『The Writings on the Gram』がその意思表示だった、と考えても不思議ではないかもしれないですね。
The Writings on the Gram
Glamour
