R&B SOURCE編集部
August Greene▶︎▶︎コモン主導の新バンド。R&Bクラシック"Optimistic"のカバー曲に、あの歌姫が参加しました。

Common主導の新バンド、あの歌姫を迎えてR&Bクラシックを鮮やかにカバー
ラッパー/俳優とマルチに活躍するCommonを中心に、アルバム『Black Radio』が第55回グラミー賞にて「ベストR&Bアルバム」を獲得したピアニスト/プロデューサーのRobert Glasper, 加えてPaul Mccartney, Diana Krallらのライブ・バンド・メンバーとしても活動するドラマー/プロデューサーのKarriem Wigginsの3人で結成されたAugust Greene。
そんな豪華な3人が集った新バンドAugust Greeneが、'90年代R&Bクラシックとして愛されるSounds of Blacknessの名曲"Optimistic"のカバー曲をリリース。
"The Boy Is Mine"などのヒットで知られるグラミー受賞シンガーBrandyをゲスト・ボーカルに迎えて、あの名曲が鮮やかに蘇りました。
August Greene
Optimistic feat. Brandy
iTunes: https://apple.co/3h7NsoB
話題のコンサートがキッカケで結成されたAugust Greene
August Greeneが結成されたキッカケは、「Tiny Desk Concert」というライブ・コンサート。
「Tiny Desk Concert」とは、アメリカの公共ラジオ放送NPRが主催するライブで、コンサート会場やライヴ・ハウスなどで行われる通常のライブとは異なり、主催者であるNPRの音楽部門の事務所内でライブが行われるという独特のコンセプトで話題となりました。
時は2016年、当時のオバマ政権時に米ホワイトハウス内にてこの「Tiny Desk Concert」がCommon名義で開催され、このパフォーマンスに後のAugust GreeneのメンバーとなるRobert Glasper, Karriem Wigginsが参加。
Common At The White House: NPR Music Tiny Desk Concert
NPR Music
Robert Glasper, Karriem Wigginsの2人は、予てからCommonの作品に参加していたりと交流が深かった為、3者にとってホワイトハウスにて行われた「Tiny Desk Concert」が、August Greene結成に向けた良い後押しになったのでしょう。
そんな3者の共演となったAugust Greeneのサウンドは、ヒップホップとジャズを融合したスタイルが特徴で、レコーディングも生楽器を主としたセッション形式で行われたとのこと。
"Optimistic"をカバー曲にチョイスしたのもレコーディングの際に自然と決まったとのことで、この曲はAugust Greeneのデビュー・アルバムからの先行シングルとして発表されました。
August Greene
August Greene
iTunes: https://apple.co/3h7NsoB

Jam & Lewisプロデュースの'90年代R&Bクラシック"Optimisitc"
August Greeneがカバーした"Optimistic"は、総勢40名を超える大所帯ゴスペル・ユニットSounds of Blacknessが'91年に発表したシングル。
Sounds of Blacknessはここ日本でも幾度となくライブを行っており、SOBとして多くのファンに親しまれていますね。
そんなSounds of Blacknessが歌う"Optimistic"は、あのJanet Jacksonを成功に導いたプロデューサー・デュオJam & Lewisがプロデュースを担当。
Sounds of Blackness
Optimistic
iTunes: https://apple.co/3BH99Uo
"Optimistic"は「楽観的」と言った意味合いで、歌詞も「空に顔を上げて、前を向き続けていくかぎり勝てるよ。空に顔を上げ、前を向き続けていくかぎり、気楽にいこう」と言った、ポジティブな内容を歌っているSounds of Blacknessの"Optimisitc"。
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'90年代R&Bクラシックとして愛され続ける"Optimistic"ですが、Donald J. Trumpが2017年に米大統領に就任した出来事に対して、Chance the Rapperが起こしたムーブメント「#OptimisticChallenge」に使われたことでも注目を集めました。