- R&B SOURCE編集部
Angel▶︎▶︎並外れた'90年代R&B愛。彼が「'90年代R&B」にこだわる理由とは?
最終更新: 2020年12月24日

止まらない'90年代R&B愛
R. Kelly"Bump N' Grind"をオマージュした"Nothing Wrong"。
Jade"Don't Walk Away"のトラックをサンプリングした"Fvxk With You feat. Rich Homie Quan"。
Kut Klose"Get Up On It"ネタの"Hop On feat. Stefflon Don"。
これまでに'90年代R&Bを借用した楽曲を次々と発表してきたUK R&BシンガーのAngel。
'90年代R&B使いのキャッチーなアプローチが話題を集め、Miguel, Ro Jamesらが所属する[ByStorm Entertainment]と契約。
今、最も勢いのあるR&Bシンガーの1人ですね。
Angel (エンジェル)
Nothing Wrong
Angelが'90年代R&Bにこだわる理由とは
[Island Records]からデビューしたAngelは、デビュー・アルバム『About Time』を2013年にリリース。
Ariana Grande"Piano"を手がけたParker Ighileがプロデュースしたハードコアなアップ・ビート"Wonderful"が全英シングル・チャート最高9位を記録し、アルバム自体も全英アルバム・チャート最高33位を記録するなど、デビュー・アルバムとしては上々の結果。
しかし、Angel自体はこのアルバムの出来自体に納得していなかったようです。
「正直な話、色々な人の意見を聞かなくちゃいけなくて、俺にとっては妥協の連続だった」
アーティストの方向性とレーベル側の意向が食い違い、対立することはこの業界の常。
しかし、あくまで自分の表現方法を貫きたいAngelは、2016年リリースのEP『Her』、そして2018年リリースのアルバム『Woman』にて、'90年代R&Bを積極的に取り入れたアプローチを試みました。
「今、'90年代のサウンドがクールでレトロって言われているけど、俺にとっては特別新しいとは感じていない。音楽シーンは常にサイクルがあるから、'90年代の文化がリヴァイヴァルしていることはとても嬉しいよ。
俺は'90年代に育ったから、あの時代の自然なヴァイブスを持っていることはとてもラッキーさ。SWV, Jodeci, Mint Condition, 2Pacなどの音楽を聴いて育ったから、彼らのDNAが自分の中に組み込まれている。
俺が育った時代は、音楽で最もエキサイティングな時代だった。だから、俺が表現したい音楽は自然とそうなるんだよ」
Angelのアルバム『Woman』には、記述のR. Kelly"Bump N' Grind"オマージュ曲"Nothing Wrong"を筆頭に、Faith Evans, K-Ci & JoJoらの名曲をサンプリングした楽曲も収録されています。
Angel
Woman

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